少し前に見させていただいた生徒さんで こんなことを聞かれました。
「脱力が大事って言われても、よくわからないんですよ。 もっと具体的なことを教えて下さい。
でも、そもそも脱力なんて飛ばしに必要なんですか?」
確かに、ボールを飛ばすためには力というのは必要そうだし 力を抜くと、ボールが飛ばないだろうし。
脱力することでボールを遠くに飛ばせるイメージというのは 作りづらいかもしれません。
実際のところどうなんでしょうか?
脱力は飛ばしに必要か?
・やっぱり脱力は飛ばしにとって必要なのか?
・それとも、それは間違いで飛ばしにとっていらないのか?
・例えば、プロには脱力が必要だが、アマチュアにはいらないのか?
あなたはどう思いますか? あなたなら、この質問にどう答えますか?
私としては 「脱力は、飛ばしになくてはならない」 という答えを持っています。
理由は単純です。
力がはいるとスイングが小さくなり手振りになったり、 スイングが不安定になるからです。
具体的に言うと、こうです。
「力が入ってしまうよ。」
と言った時に、特に力が入る部分、それはどこですか?
特に力が入ると感じるのは腕・肩ではないでしょうか?
その時、力を入れて打ったけれども、思ったよりも飛ばなかった、 むしろミスショットにつながったという方が多いのではないでしょうか?
「なんとなく、身体が回転していない気がする。」
「手打ちになってしまった。」
力むと飛ばない原因
力んでしまった時にボールが飛ばない原因を紹介しましょう。
まず、クラブを握るところを想像してみて下さい。
そして、あなたは今すごく力んでいます。
どんな感じがしますか?
まず、クラブを握るのは腕ですから、腕に力が入っていませんか。 そして、グリップを強く握っていると思います。
さらに、肩が上に上がっている感じがして、首の当たりが緊張していると思います。
これが力みです。
力みとは、特に腕と肩に起こります。
腕と肩が力んでしまうことで、 グリップを強く握りすぎて、手打ちになりやすくなり
肩に力がはいることでスイング中、肩の回転がしづらくなります。
すると、スイングの途中に身体の回転をしづらくなって ヘッドスピードが低下することにつながるのです。
力を入れて打つことで、普段とリズムが崩れて 早打ちして引っ掛けたり、振り遅れて右に飛ぶことも 起こりやすいです。
”簡単に出来る脱力法”
脱力するということは、まずどういうことかというと 普段リラックスしている時と同じ状態に身体を持っていくことです。
まず、肩の脱力法をお教えします。
肩が力んで、緊張している状態というのは パソコンを長時間している方にも起こるのですが
肩が上がってしまった状態が続いています。
それを、下ろします。
そのコツは、
まず腕をおもいっきり、空にむかってあげてください。
ぐーっと上げてください。 ※肩がつらないように気をつけて下さい
そこから腕を重力の力にまかせて、スッと落とす。
そして、もう一度・・・
腕を思い切りあげて・・・
スッと落とす。
それを繰り返すとリラックスした状態を作ることが出来ます。
ゴルフのティグラウンドは特に緊張しやすい場所だと思いますので 肩が硬くなってしまうのはしょうがないです。
ショットの前に数回行い意識的にリラックスさせるよう心がけて下さい。
脚の力み
脚も実は力んでしまう方がいます。
腕・肩よりも少ないのですが、こういった方は アドレスの時に足場を固めようとすると起こりやすいです。
脚が力むと下半身が動かなくなりますから、 ボールが飛びません。
そういう方の脱力法は 足首をぐるぐる回したりして、脚を振るだけで力が抜けますので アドレス前に実践してください。
バンカーの時は脚を固めてもいいのですが ティショットでは固めないでください。
足を地面に埋めるように固定するのではなく、アドレスをしてから左右のつま先を交互にペタペタと上げ下げして足元をリラックスさせてあげるとフットワークがスムーズになりますよ!
力みは必要ありません、脱力からリラックスをすることでスピードを出すことがゴルフでは重要なのです。
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